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11月 霜月の会席料理

酉の市(とりのいち)は、11月の酉の日に開かれ、縁起物の米俵や宝船、千両箱、福が多いということから縁起をかついだ、おかめ(お多福)などを飾った「熊手」が売られる日のことです。初酉を「一の酉」次を「二の酉」3番目を「三の酉」。(11月の酉の日は、2回の年と3回の年があります。今年2013年は、11月3日、15日、27日)「三の酉」まである年は火事が多いとの俗説があるそうです。

十一月の季語には、冬、立冬、初霜、茶の花など色々ある中でも「大根」や「蕪」は冬の代表。そして、大根は日本人が最も愛する根菜といっていいでしょう。エジプトに起源して、日本では少なくとも奈良時代から栽培されてきた大根。日本の気候風土に合わせて交配を繰り返し進化してきた重要な野菜です。大根は、時として貧しい人にはつきもののような食べ物として表現されてきましたが、何千年もの歴史の中で、土質の如何を問わず、いかなる天候不順にも耐える強い植物です。私たちも出来たら大根のように、どんな障害にも負けずに強く生きていきたいものです。

「流れ行く大根の葉の早さかな」(高浜虚子)
虚子は、小川で畑から抜いた大根を洗っている光景を橋の上から見て、この有名な大根の俳句を詠みました。流れて行く大根の葉の早さをおもしろがる心情だけで一身に満たされている作者。冷たい川の流れで大根を洗う風景。。その後の暖かい食卓のにおいを感じさせる見事な句です。飾り気のない表現。気取りもてらいもない表現であればこそ、日本の原風景がはっきりと映し出され、心にせまってきます。

海外にいて微力ながら、日本の食を守り、伝えていきたいと思っています。(成長戦略の一環として発案されている、TPP交渉には反対です。アメリカの戦略はわかりますが、これから先、日本の食文化は誰が守ってくれるのでしょうか。)日本国内の問題ですが、ここタイは世界有数の農業国。今後の行方が心配です。歴史のある日本の農業も時代の流れで近代化され、バイオテクノロジーの進歩は、ものすごい早さで私たちの食生活を変えてしまいます。


十一月 霜月のお献立

お一人様:3,000 Baht の内容です。

- 先付 -

本日の先付け

- 八寸 -

海鼠(ナマコ)みぞれ合え酢立釜
細根大根昆布〆
合鴨甲州煮
唐寿美 (からすみ)
魳巻織焼 (かますけんちんやき)
文銭柿チーズ
蕪菁寿司 (かぶらずし)

- 椀 -

蕪菁真丈 (かぶらしんじょう)
菊子黄身揚げ、葛水仙、田芹、松葉柚子

- 造り -

皮はぎ肝和え 鮪 寒八 妻 山葵

- 鉢肴 -

鯧杉板焼 (マナガツオすぎいたやき)
松茸 酢取木の葉生姜 山葵の辛煮

- 煮物 -

尼鯛 田毎蒸し (あまだいたごとむし)
紅葉麩、菊菜、銀餡、水山葵

- 揚物 -

帆立真丈 毬藻揚げ (ほたてしんじょうまりもあげ)
木の葉南京、蓮根煎餅、松葉牛蒡、塩、レモン

- 強肴 -

生牡蠣 (なまがき) 橙(だいだい)酢醤油

- 食事 -

鰊蕎麦 (にしんそば) 口 柚子

- 水菓子 -

富有柿 (ふゆうがき)

※献立内容は仕入れの状況により替わる場合がございますので、ご了承ください。
ご予算、目的に応じコースメニューをご用意いたしますので、お気軽にご相談下さい。